2017年度:秋名・幾⾥の環境⽂化を知る・⾒つけるシンポジウム

2018年1⽉28⽇に、⼤島郡龍郷町幾⾥の秋名コミュニティセンターで「秋名・幾⾥の環境⽂化を知る・⾒つけるシンポジウム」を⿅児島⼤学⿅児島環境学研究会が、環境省那覇⾃然環境事務所、⿅児島県と共催により開催しました。龍郷町や奄美市から約90⼈が参加し、事例発表や集落散策などを通して秋名・幾⾥の環境⽂化について考えました。

冒頭の挨拶では、環境省奄美⾃然保護官事務所の千葉康⼈上席⾃然保護官が環境⽂化型国⽴公園について解説され、第1部:「環境⽂化を知る」では、 (公財)屋久島環境⽂化財団北原和博事務局⻑やNPO法⼈すみようヤムラランドの和⽥美智⼦さん、⿅児島県⽴⼤島北⾼等学校聞き書きサークル、奄美市⽴奄美博物館の⾼梨修学芸員から事例発表がありました。

第2部︓「⾜元の環境⽂化をさがす」では、秋名・幾⾥からアラセツ⾏事保存会の窪⽥圭喜会⻑、秋名集落の隈元⺒⼦区⻑、⽣活研究グループ「まーじんま」の⼭⽥眞砂⼦さん、秋幾農業創成塾メンバーの國⼭教⼦さんから、集落での活動紹介があり、共通教育センターの桑原季雄教授が外からの視点で考えた環境⽂化について発⾔しました。

第3部︓「環境⽂化を調べる」では、⼭や川と暮らしの関りを調べる【⼭・川コース】と、海と暮らしの関りをめぐる【海コース】に分かれ、昔の暮らしの工夫の跡や、祭事の様子について説明を受けながら、秋名幾⾥集落の環境⽂化を体験しました。

シンポジウムは、「秋名・幾⾥の環境⽂化を知る・⾒つけるシンポジウム宣⾔」を参加者全員が承認して終わりました。この宣⾔は「まーじん ゆらてぃ むかしぬ むんずくりば ゆるくでぃ のこそやー︕(みんなで集まって 昔のものづくりを 楽しんで残していこう︕)」という集落の皆さんの想いを実現するためのもので、今回登壇された秋名・幾⾥集落の皆さん、龍郷町地域おこし協⼒隊の村上裕希さん、桑原季雄教授、星野⼀昭特任教授、⼩栗有⼦准教授が事前に話し合いながら案を作成しました。隈元⺒⼦区⻑が宣⾔を読み上げたのち、参加者を代表して奄美市から参加された あまみエフエム・ディ︕ウェイヴの麓憲吾さんとサーモン&ガーリックの新元⼀⽂さんが集落活動の⽀援とそれぞれの地域の環境⽂化の確認を約束する宣⾔後段を読み上げ、参加者全員がそれに賛同して宣⾔が承認されました。

※詳しくは、電子ブック:2017年度【秋名・幾里の環境文化を知る・見つけるシンポジウム】記録集をご覧ください。