2015年度:小野寺さんが日本造園学会田村剛祥を受賞

2015年5月23日、東大で開催された日本造園学会で、鹿児島環境学ワーキンググループメンバーの小野寺浩さんが、造園学会田村剛賞を受賞しました。受賞は、鹿児島環境学の研究や本出版などの活動が大きく評価されたものです。

田村賞は、日本の国立公園や自然保護政策の基礎をつくった田村剛氏の功績を記念して設けられた賞です。

 小野寺さんの選考理由は、以下です。

「小野寺氏は人間と自然の共存のあり方を追求し、『共生と循環』の視点から屋久島環境文化村構想(鹿児島県策定)を立ち上げ、文化人や政治家を動員してわが国最初の世界遺産である屋久島の登録に多大な貢献をした。 (中略)

屋久島や奄美群島の国立公園指定や世界遺産登録に向けた取り組みでは、離島の人々の日常や社会意識が独特の自然や文化と密接に結びついていることを示し、島や集落ごとの環境文化の個性を活かした地域環境学を提言した。これらの成果の一部は編著である『鹿児島環境学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、特別編』として出版された。氏の思想と業績は自然環境保全計画のあり方を示し、その発展に大きく寄与するものであり、日本造園学会田村剛賞にふさわしいと判断される」