2010 年度:徳之島フォーラム「徳之島の未来、世界遺産」

2011年1月10日、大島郡伊仙町において、鹿児島環境学の一環として徳之島フォーラム「徳之島の未来、世界遺産」を開催しました。
本フォーラムは、平成21年1月に稲盛会館で開催した「鹿児島環境学シンポジウム」、平成21年9月に奄美市名瀬で開催した「奄美公開セミナー」に続く3回目の鹿児島環境学イベントで、「徳之島の未来、世界遺産~島の暮らし・産業・環境はどのように変わっていくのか」をテーマに、鹿児島大学、環境省、鹿児島県、徳之島町、天城町、伊仙町の主催で開催し、約440名が参加しました。
まず、吉田浩己学長から「徳之島は農業や生活を営むための土地とそれを支えるものがバランスよく整った長寿と子宝の島。あらためて島の豊かな自然環境・文化を確認し今後の島づくりを」、渡邉綱男 環境省自然環境局長から「環境文化型の新しい公園を地域の皆さまとつくりたい。世界自然遺産登録を目指し、人と自然が共生する島を世界に発信してほしい」と挨拶がありました。
続いて、石上英一 人間文化研究機構理事(元東京大学史料編纂所所長)が「日本史の中の徳之島」、小野寺浩 鹿児島大学学長補佐が「徳之島という地域-自然、社会」と題して基調講演を行いました。
引き続き、第1部「徳之島とは何か」、第2部「徳之島の地域づくりを考える」をテーマにパネルディスカッションが行われ、鹿児島環境学WGメンバー、地元3町長、パネリストなどが意見交換しました。
最後に、奥田直久氏の提案による「徳之島フォーラム宣言」を採択し、世界自然遺産登録を目指すことを確認し、盛会のうちに終了しました。
本フォーラム内容は、「鹿児島環境学Ⅲ」(南方新社刊)に収録されています。

また、シンポジウムの開催の様子は下記動画(YouTube)でもご覧いただけます。

総合司会 小栗有子鹿児島大准教授、環境教育

主催者挨拶  鹿児島大学学長 吉田浩巳、環境省自然環境局長 渡邉綱男
基調講演1「日本史の中の徳之島」石上英一(人間文化研究機構理事)
基調講演2「徳之島という地域ー自然、社会」小野寺浩(鹿児島大学学長補佐)
 
パネルディスカッション
Ⅰ部「徳之島とは何か」
進行・西村明 鹿児島大准教授 宗教学、宗教人類学
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Ⅱ部「徳之島の地域づくりを考える」
進行・井村隆介 鹿児島大准教授、地質学
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徳之島フォーラム宣言 
奥田 直久(那覇自然環境事務所所長)