2008年度:鹿児島環境学シンポジウム

2009年1月24日、鹿児島大学では、鹿児島環境学シンポジウムを開催しました。

「鹿児島環境学」は、現場から発想し環境問題への新たな提案を目指したもので、本シンポジウムを通じ、鹿児島の環境について様々な角度から検証することを目的として開催されました。会場には293名という大勢の市民や関係者が訪れ、盛況なシンポジウムとなりました。

基調講演1では、「地球環境問題とは何か」と題して、環境省総合環境政策局長 小林光氏による講演がありました。地球環境問題の概要と現状、国際的な動向や政府の施策とその意味について説明、また自ら建築したエコハウスの体験についても説明されました。

基調講演2では、「世界遺産の森から学んだこと -アフリカと屋久島を訪ねて-」と題して、京都大学大学院理学研究科教授 山極寿一氏による講演がありました。30年来調査しているゴリラの生態やアフリカと日本の共通性について説明され、また、サル研究の出発点だった屋久島とカフジ(アフリカ)の交流についても紹介がありました。

パネルディスカッションでは、「鹿児島環境学への提言」をテーマに、それぞれの専門的立場から鹿児島の特徴や県内外の環境問題の体験について意見を交わしました。

(コーディネーター:小野寺浩学長補佐、パネリスト:井村隆介准教授、河合渓准教授、西村明准教授、アドバイザー:小林光局長、山極寿一教授)

最後に、「鹿児島環境学宣言」を西村明准教授より読み上げられ、シンポジウムは終了しました。

※本シンポジウムの内容は、「鹿児島環境学Ⅰ」(南方新社刊)に収録されています。