令和2年度「第4回環境文化シンポジウム島と東京を結びこれからの奄美の環境文化を考える」記録集
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-6-【共催者挨拶鹿児島県環境林務部自然保護課課長宮澤泰子】―続きまして同じく共催者であります、鹿児島県環境林務部自然保護課宮澤泰子課長よりご挨拶を頂戴いたします。よろしくお願いします。鹿児島県環境林務部自然保護課課長宮澤泰子ただいまをご紹介いただきました、鹿児島県自然保護課の宮澤でございます。共催者の一人としてご挨拶をさせていただきます。本日は東京も含めてwebもつないで、この会が盛大に開催されますことをまず感謝とお祝いを申しあげます。そして素晴らしい場を設けてくださった鹿児島大学はじめ、関係者の皆様にお礼を申し上げます。環境省それから鹿児島大学と連携をして、奄美の貴重な自然の保護、あるいは世界遺産の推薦というのを進めてきているところでございます。大事なことはこれまでのお二人の挨拶の中でも触れていただきましたので、私からはちょっと補足的にお話をさせて頂ければと思います。私が初めて奄美大島に来ました時、当時はまだの国立公園の指定がなされていませんでした。当時、国立公園指定の担当していた職員の方に案内をしてもらいまして、最初に案内をしてもらったのが、ちょっと集落を抜けて山の方に坂道を上って行って、ちょっと止められるところがあると。そこで車を停めてもらって降りて、おっと振り返ると、目の前にわーっと森が広がって、その先に降りておりていたところに集落が見えて、その先にはとても美しい海があって…というとても素晴らしい景色でした。その時、その担当の方から言われたのは、「今、目の前に見えるこの景色全部。これをこれから指定しようとしている奄美群島の国立公園の一番大事の考え方という風に考えたいんだ」っていうことでした。それを聞いて、今までの自然保護法とはだいぶ違う、やっぱり新しい評価軸ということを考えているんだなというふうに思いました。おそらく従来型であれば、山の中の方だけを国立公園にしてという形だったと思うんですけれども、そうではない、人が自然と関わり合って暮らしてきた。それで、今この自然があるというその部分を特にここを持って、自分たちでも評価をしていきたいし、そういうことを伝えてもいきたいんだということだという風に考え、その後も集落歩きですとか、いろんな機会で触れさせて頂く事がありまして、皆さんからいろいろ教えていただいて、例えばシマごとに違うシマ唄、あるいは水源地になる森をきちんと守ってきているという歴史であるとか、あるいは、集落の中にその山から神様が降りてきて、そして海に行く。そういう道もきちんと形として残っている、確保されている。あるいは、サンゴでできた石垣があるとか、他にもいろいろありまして、やっぱり、人の生活と自然とが溶け合うようになってきている、こういうあり方というのがとても魅力的であるということを感じてきたところです。ちょっと宣伝になりますけれど、鹿児島県で「奄美トレイル」*というのを整備をさせていただきまして、今年度に全線開通いたしました。このトレイルの路線の選定にあたっては、地域の皆様の協力をいただいて、一緒にどこを通すのかのを選ばせていただきました。改めて感謝をお礼を申し上げたいと思います。そのコンセプトとしては、やっぱり訪れた人に、いかに今までの人と自然の関わりというのを気づいてもらえる道にするか。同時に、その地域の方々がそれに改めて再認識するような道にできるか。ということで、まさに環境文化ということだと思っております。「奄美トレイル」は、これから使われて言って育っていくものだと思っていますので、どうぞ環境文化を伝える一つのツールと

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