令和2年度「第4回環境文化シンポジウム島と東京を結びこれからの奄美の環境文化を考える」記録集
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-53-‣全国的な過疎による高齢化は離島の奄美大島にも押し寄せています。各集落には昔からの伝統行事やお祭り踊り等があります。それを年配者から受け継がれている集落。受け継ぐ若い人がいないために消えゆく集落もあります。早い手立てを痛感します。‣文化は時代により変化していくものだということは、当然のことのように改めて思いました。変わりゆく文化の中で、何を継承していくべきなのか、継承できないと問題なのか、考えさせられました。‣世代間のギャップを埋める必要性を感じました。地域ごとに事情が異なると思うので、一般化は難しいと思いますが。‣奄美の高校生はしっかりとしていると思いますが、今日、改めてそのことを感じました。高校生たちにも環境文化を考えてもらう場をつくっていく場がいいと思いました。‣つなげなかった?要田さん、保岡さんは受け取れたか?‣保岡さん、要田さんの遊びは今の子ども達のスタンダードか?特別ではないのか?「安心」していいのか?‣若い人達が受け付けなくなっている→早い段階(小さい時)から教えてほしい‣受け継ぐ「楽しさ」が判らない。なぜ残す必要があるのか?←行事が集落をまとめていた(共助)?←我々に対する(生き方)のアンチテーゼでは?‣異なる世代間の思いが聞けて良かったです。‣伝統文化を継承する必要があるのか。その理由は何か。goodquestionそれ自体が価値のあるもので、残すのに値するものだから。グローバル化に飲み込まれず、何百年も続いていることだけでも素晴らしい。島外で生活するようなときを経ると、自分が自分であるために必要だったと思う。好きな行事は残っていくと思うが、嫌いな行事は残さないでよいかと問われると、好き嫌いのレベルを超えて、シマンチュであるために必要なものと思う。そういう行事や伝統に包まれて育ってよかったと思う。ノロの文化が消滅し、方言が消滅危機言語となっているのが残念です。‣今日の会合を拡大していくことが大切。数多くの人々に参加してもらって、底辺を拡大していくこと‣「なぜ伝統文化を継承していくのか?」考えたこともない疑問だった。私の中ではまだ答えが出ないが、「当たり前だから」と押し付けていいのではなく、若い世代の方々に引き継いでいけたらいいと思います。‣世代間での環境(ツールや感覚)は変わったが、本質は変わらず、良い意味で、奄美のままに残すのは過去の無形の文化と有形の資産だと思う。

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