令和2年度「第4回環境文化シンポジウム島と東京を結びこれからの奄美の環境文化を考える」記録集
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-52-‣昔の遊びは自然に触れることが多く、また、年齢層も幅広く、一緒に遊べていた。私もパネリストの方々と同年代なので、遊びの話を懐かしく聞くと同時に、今の子どもたちは自然で遊ぶことが少なく残念だと思った。‣同じ奄美大島で幼少期を過ごした方は、自然豊かな環境ですので、遊ぶ内容は似ているが、成長するにつれ、様々な変化をしている調査は面白いなと感じました。また、名瀬と古仁屋、その他の地域では地域性の違いがあるなと思いました。‣青年団、壮年団、老人団、各代表の声を並べて比較すると判ることがありました。4人の話者がそれぞれ異なる出身地、職業、生き様に差異があり、ふくらみがあった。それはまた、まとまりに欠け、この先どう変化していくのか考えるところがありました。次につながっていく内容でした。5.第2部「島内の世代間をつなぐ」について、ディスカッション等を通して、気づいたことや印象に残ったこと、もっと知りたいことは何ですか?‣高校生のしっかりした考え方が明確で、今後の奄美をデザインしているような気がしました。行事も現実問題として集落の人口自体の問題も感じました。‣40代50代のパネリストが体験していた遊びと、10代の同じように遊びが体験しても異なっている受け取り方になるのではないでしょうか?遊びをしている現場は親には見えないところでないかと思います。また世代で受け継ぐものはその時代によって変化していくものではないかと思います。‣大高生の確りとした考え方に驚きと彼らの未来を頼もしく拝聴しました。‣みなさまもおっしゃっていましたが、「なぜ伝統文化を残す必要があるのか?」という問いに感銘を受けました。私たち世代が口に出せなかったことを、ストレートに表現してくださり、私の心にも深く刺さりました。伝統文化は革新してこそ時代を超えて引き継がれると言われますが、若い方達の「こう変わればよいのでは」という具体的なアイディアをさらに踏み込んで聞いてみたいと思いました。‣大高生の2人の意見がしっかりしていて嬉しかったです。‣島内の全体的過疎による各集落の高齢化で、昔からの村の行事、旧暦での祝いなどが次の世代に引き継がれていないことの課題‣高校生の率直な意見が楽しかった。高校生は、40~50代の方々と同様に自然にも触れて遊んでいたと語っていたが、今の小学生などもっと下の世代はどういう遊びをしているのかも気になった。‣また、「なぜ、伝統行事を残す必要があるのか理由がわからない」という意見に対して議論が続いたが、私自身は「『必要』とされたものだけが、残すべきものなのか」ということを考えていた。‣西田さんの写真、とてもよかったです。

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