令和2年度「第4回環境文化シンポジウム島と東京を結びこれからの奄美の環境文化を考える」記録集
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-42-いでいけないということで、今日はあまり起動はできませんでしたけれども、地域の経済をどうするのかというのは本当に大きなテーマになってくるんだろうと思います。保岡さんがおっしゃったように、今は昔の人と違って、食べ物が買えばあるという部分も地域の経済がまわってこそ成立するのかなというふうに思います。そして、これから新しい文化を作っていくんだということもおっしゃっていただきました。今、東京会場で井藤さんと原田さんに、この間ずっと他の方の話を聞いていただいているんですけれども、まずは原田さにちょっとお伺いしたいと思います。自己紹介を少ししていただきながら、ここでの議論が海を越えて、どう見えるのかお話いただけないでしょうか。東京会場東京奄美会青年部原田尚樹(以下、原田)みなさんこんにちは東京奄美会青年部の原田と申します。東京の方では、奄美群島の出身者の青年たちを集めて、交流会や親睦会開いたり、各地域の青年たちの交流を通して、仲間意識を強めたり、東京から奄美群島を発信しようとしたり、そういう活動を今はしております。出身は喜界島になるんですけど、奄美大島の環境文化ということで、第1部で、奥さん、静島さん、中村さん、濱田さん方の幼少期の思い出ってということで、同じ世代ということで、私も海、山、宇美山で、いろいろ遊びをしていました。そこに先輩方から色々教わった遊び方だったり、それをインプットするんですね。そして、後輩たちにアウトプットして伝えて、自然との関わり方を学んできました。生きる力、自然との関わり方ってことで、やっぱり奄美大島、奄美群島、素晴らしいことだなと、今、東京から、遠くにいるんですが、今思っている次第であります。それから第2部で、保岡さん、要田さん、高校生の方々がおっしゃった内容もそうなんですが、保岡さんがおっしゃった、伝統文化を受け継ぐ理由がわからないと。なぜ伝統文化を残さないといけないのか。都会にいる我々もちょっと考え方になるんですが、やっぱり、西田さんがおっしゃったアマミンチュとしてのアイデンティティを持って、奄美愛っていうのがあれば、集落行事、集落を残したいという気持ちが残るのではないかなと私は思っております。やっぱり今、高校生なので、なぜ受け継がないといけないかとか考えてくれてるのはいいと思うんですけど、タイミングがやっぱりあると思うんですね。実際に行動を起こして、行事にしっかり参加して、そういう行動をしていれば、20年後10年後、しっかりした形で、そういう踊りを踊ったなとか、八月踊りをしたとか、想いを残してもらったら、私はそれでいいかなと思っております。小栗原田さん、ありがとうございました。そうしました、井藤さんにマイクをお願いいたします。東京会場一般社団法人結いの島理事長井藤守仁(以下、井藤)一般社団法人結いの島の井藤と申します。この副題にあります、「奄美の自然と深く付き合い、奄美の暮らしを持続されさせるために」今、1部2部のお話を承っていますと、どちらかというと、奄美の暮らしを持続させるためにというところはちょっと意見の量は少なかったかなと。ひたすら、伝統文化、伝統事業、民俗文化の決議の方に話の焦点が強かったかなと思っています。私なりに、そこへちょっとコメントをさせていただくと、昭和20年代、もう皆さん生まれてない方がほとんどでし

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