令和2年度「第4回環境文化シンポジウム島と東京を結びこれからの奄美の環境文化を考える」記録集
35/79

-32-もあって、そこもやはり地域性によるものなのかなって感じます。だから、伝統文化を残すっていうのはやはり、そこに昔、自分たちの祖先がいて自分たちがいるわけだから、嫌なこともあるんだろうけど、そうやってしてきたことを自分はつないで、自分の下の世代にもつないでいきたいなっていう思いがあります。小栗ありがとうございました。なぜ伝統文化をつなぐのか。中村さんが今おっしゃったように、昔は伝統ではなくて、それが暮らしの一部だったということで、今は選択できる。つまり、行事をやるのかやらないのか。スマホで遊ぶのか、それとも自然で遊ぶのかが今は選択できるようになっているかと思うんですけど、保岡さんの質問を先輩方のさらに先輩方に振ってきたいと思います。西田テル子さんにご登壇いただいているんですけど、ここで皆さんと先ほど確認したスライドをもう一度皆さんと見て、なぜ伝統を残すのかということを考えていきたいなと思います。―スライドショー『西田テル子の世界』上映―小栗西田さん、実際にこの撮影をされているんですけど、ここまで聞いたことで思っていることをぜひ聞かせいただけますでしょうか。写真家西田テル子(以下、西田)こんにちは、西田です。よろしくお願いします。若い人たち圧倒されました。そして、今日、登壇する人たちのインタビューの原稿を夕べ見て、一生懸命にまとめて、きょうちゃんと自分の意見を言おうとか思ってたんですよ。でもこの人たちまずはすごい。奥さん、濱田さん、中村さん、静島さん。私、原稿を見た時と、今日はその中から自分たちが一歩前に進んだそんな発展した答えをまじえて発表してくださったから、もう何も自分はこう言えないなって。それから、さっき中村さんがおっしゃったように、こういうことを言おうと思ったことを整理して、きちっとできる。今頃の子どもたちって、すごいですね。だから何も心配しなくていいかなと思って。4人の方の遊ぶ場所は浜とか川とか、だいたいそう言われて、それに必ず次は一言ね、おじいちゃん、おばあちゃんに教わってったよって。濱田さんは「私はおばあちゃん子だった」とか、そして周りの人たち、近所の人たちにいろんなことを教えてもらった。そして最後に、濱田さんがまとめに、人のつながりを大切にしたいと原稿の中にも書いていて、名瀬が元気になって、奄美が元気になったら、自分たちのお仕事も潤いが出るだろうって、しきりにつながりの大切さを言ったんですよね。私、その「つながり」という言葉が大好きなんです。すごく豊か。気持ちも豊かになるし、すごく前向きに考えられる。それとなんか素敵ですよね。なんとなくホッとする素敵な響きがあるわけで、それを諸々の悩みの中にどうだろう?って、すぐ答えなさいって、答えはでてこないけど、まずは、人とのつながりとかを昔の人たちはよく、他者へのいたわり、思いやり、感謝の気持ち、人と人との繋がりだけど、ご自分の思いの中には自然とのつながりも入ってたんだそうでしょうなと、前後の話を聞いてて思ったの。私のまとめとしては、私たちは自分でいろいろ考えて計画を立てて、災害のことも一生懸命に考え

元のページ  ../index.html#35

このブックを見る