令和2年度「第4回環境文化シンポジウム島と東京を結びこれからの奄美の環境文化を考える」記録集
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-25-増える養護教諭が配置される。そうすると学校の先生が増える。そしたら、もしかしたら学校の先生が家族で来てくれるかもしれないので、子どもが増えてまた学校が賑やかになったら、ひとつの集落で一つの小中学校があるので、集落行事を学校、集落総出でやってます。運動会も保護者とか関係なしに集落の人みんな80、90代のおばあちゃん、おじいちゃんも鉢巻きをして、何かしらの行事に参加しているっていう状態になっています。今年度は、保育所生がいなくて残念ながら市保育所は休園になったんですけど、やはり小さい子どもの声がしないのがこんなに静かになるんだなーと思って。学校も今年創立145周年で、このまま残していきたいという思いもありながら、人数は減っていくんですけど、人口が減るのは多分全国的どこでもだと思うので、それはしょうがないのかなぁと思って。それでしたら、地域に住んでいる人が楽しめる、住んでいて楽しいと思える集落はいいのかなと思うようになって、今回、地域の人が楽しむことが活性化になるのかなと思っています。小栗ありがとうございます。濱田さんにお伺いしたいと思うんですけども、今、集落で行事等を残していくために苦労しているということなんですが、希望だったりとかはどうですか。濱田すごい難しいですね。集落によって、地域の行事や文化も少し違ったり、言葉も方言も間違いますので、参加者が若い方が多分参加しないから、飲み方も減ってるんじゃないかなと思うんですよね。それをつなげていくと、屋仁川に出る人も少なくなるとか私たちは思ってしまうんですけど。例えば私ですと、今、奄美市在住なので、奄美まつりとかは奄美市社交飲食業組合でパレードに参加させてもらったりとかしてるんですけども、年々参加者が減っているんですよ。他の団体さんを見てても、参加者が減っているというのがすごく分かりやすくありまして、どうしたらいいかてということなって、無理やりにでも、お祭りとか行事ごとに参加してということもできないですし、魅力を感じるように何か工夫しないといけないなということも考えてますけども、いろいろどうしたらいいのかなと思う。やっぱり、経営者だけじゃなくて、働く人みんなで話し合って、どうしたら楽しくなるかとか、そういうことが大事じゃないかなと思うんですけど。小栗今実践されていることや、考えておられることは。濱田できるだけ、「やりまい」とかそういう言い方じゃなく、なるべく私自らが参加するようにをしています。皆さんがそういうふうに思ってくだされば一番いいと思いますけど、若い方たちにそういう伝統を引き継ごうとしている人たちもちゃんといますけれども、私が島から離れてた時代もあって方言も話せないんですけども、若い方たちもまず方言とかも勉強していくと面白いんじゃないかなと思ったりします。小栗ありがとうございます。濱田さんは今、屋仁川でお店の人たちをつないでいく取り組みをされていると思うんですけど、その活動への思いを聞かせていただけますか。濱田屋仁川でお店を出されている方との交流をなるべく持つようにしてまして、お店同士の周年記念とかお誕生日のママさんや従業員の方がいるとか、そういうときはお花をいただいたりとか、お誕生日にお祝いに行ったりとか、そういうつながりもなるべく大事にするようにしています。ママさん同士や経営者の方とで定期的に集まって、居酒屋など食べ歩きもしています。先輩から受け継いだこともいろいろありまして、なるべく大島紬を着るように、島のものをおつまみに出すようになど、いろ

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