-23-どもが全体的に少なくなったのは、自分の集落の方でもそうなんですけど、子ども達はもうなかなか外で遊ぶっていうことはなく、家の中ですぐ楽しめるスマホですとか、いろんなそういったものでなかなか外出歩く遊ぶ子を見なくなったということがあるかなぁと思います。小栗お隣の中村さんどうですか?中村そうですね。自分たちも奥さんと同じで、空き缶を使って何遊ぶ?って、缶蹴りをしたり、ポコペンをしたり、ビー玉をで遊んだりって、やっぱり外で遊ぶ方が多かったんですが、多分、環境というか時代というか、自分たちの時はやはり人数も多くて、川での遊び方も、上のお兄ちゃんお姉ちゃんから「茶色い水が流れてきたら川に行ったらダメだよ」とか、「ゴーッと音がなってたり、川の水が少ないなあと思うときは川に入ったらダメだよ。鉄砲水が来るから」って言うような感じで教えられて、川に遊びに行ってたんですけど、今、自分も子どもがいるんですが、遊ぶのに縛りっていうか、今は海とか川に行くのは、泳げる保護者がついていないといけないとか、自転車に乗るのはヘルメットは必ず着用して、小学4年生からだったら道路を乗っていいとか、そういった安心安全なルールも大事なんですが、たまにちょっと過保護かな。もっと冒険してもいいのになって思うこともあるので、自分たちが育ってきたやり方をたまに学校の方に提案をすると、「いや、それはちょっと危ないですね」と。そういう環境っていうか、時代ですかね。外で遊ぼうって言っても遊ぶ場所がない。公園があっても綺麗に整地されてなくて、今流行っているブレイブボードとかスケートボートとか。じゃあどこで乗るって言ったら、道路以外は滑れるところがなくて。幸い市集落は港があるので、港で乗ったりっていうこともあります。小栗ありがとうございます。中村さんも静島さんも、住用と瀬戸内の南部の方なんですけど、濱田さんは名瀬市街地の方ですがどうですか。濱田幼少期は名瀬の方にも、古仁屋の方にもいたんですけど、どこも同じような感じかなぁという印象がありまして、私たちの頃も外やっぱり、遊びというのは先輩や親戚のお兄さんお姉さんなどにそのまま継がれていく感じで遊んでましたけど、断トツで私が好きだったのは川遊びなんですね。海とか山はちょっと親がついていかないと危ないよっていうのは私の時代からも言われてまして、タナガ(手長エビ)取りで。今年なんですけども、凧あげを、今はあまりないのかちょっと分からないですけどやってみたんですよ。凧あげも、今は電柱が多すぎて、なかなかできないと思うんですけども、笠利付近の漁港でやってみたら、すごく楽しかったです。若い方にもお勧めしたいと思います。今でもできる遊びっていうのは、自分たちで見つけたらもしかしたら、結構、昔の遊びもできるんじゃないかなっていうふうに思いました。小栗今実際、静島さんは青年団活動もしながら、色々と昔とは違う中で、先輩からは「もっとやれー」とかお叱りを受けたりとか、子ども達の育ちの違いということがあると思うんですけども、今、静島さんが一番気になっている課題としてどういったことがありますか。こういうことを変えたらいいんじゃないかなとか。そういうのはいかがですか。
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