-12-そんなことが実は100人集まりました。これは配布資料の方に本の目次を用意をさせていただいております。では、100人からインタビューをしてきて、何が見えてきたのかというと、ざっくり3つぐらいは見えてきたことがありました。一つは、それぞれが経験してきた自然体験を次世代に継承したいということ。これは世代を問わず聞かれたことでした。そしてこれが奄美の特徴ではないかなと思うんですけども、方言や八月踊りを代表とするその集落の文化ということも、やはり合わせて継承したい、残したいということは、これもかなり共通をしておりました。そして3つ目としては、奄美らしさを残しつつ、ここで子どもたちが生きていけるような地域の経済これをどう回せるようにしていくのか。こういったあたり、100人インタビューする中で見えてきたことでした。そして本日の趣旨ですけども、今日ご登壇いただく奄美会場の皆さまは、このインタビューをさせて頂いた方に来ていただいております。目に見えない環境文化というものをその中で変わっていくもの、環境文化というのは決して固定ではなくて、時代によって移り変わっていくものだと思うんですけれども、自然と変わっていくものの中に、変えたくないもの、残したいものっていうのもおそらくあるのではないかなというふうに思います。そういったものを今日この場で確認をしながら、これからの環境文化、こういったものをどういうふうに次世代、次につないでいくのかということを話し合うことができればというふうに思っています。そしてなぜ奄美から環境文化なのかということですけども、奄美の未来を考えるということはすなわち日本の未来につながってくるのではないか。この目に見えないものというのはこれまで日本の本土でも、おそらくずっとあったものだと思うんですね。それが奄美では色濃くまだ残っている。そこから発信することで日本の未来も描けるだろうし、世界自然遺産ということは、今度は世界への発信力を持つとなる。今度はその世界の未来についても提言していけるのではないかと考えております。これからは、第一部、第二部、第三部を予定しております。第一部は、今ここに登壇されている方々とこれまでそしてこれからについて意見交換をしていきたいと思います。そして休憩を挟んで、第二部では若者世代、年配者の方も交えて意見を共有していきたいと思っています。今、ネットでご覧になっていら
元のページ ../index.html#15