平成27年度「奄美の明日を考える奄美国際ノネコ・シンポジウム」
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- 6 -生態系、生物多様性、この4つの基準の中から、まず1つ以上当てはまること。奄美の場合は、生態系と生物多様性の二つにその価値があるといわれています。それから、国の法律でしっかり自然が守られていること。これは、これから環境省のほうで奄美群島を国立公園にするように今目指しているところで、国立公園によってしっかりと自然が守られているということを目指しています。 3番目としまして、自然を守るための仕組みや協力体制ができていることということで、これについてもこれから、国・県・市町村・自然保護団体などでこの奄美の自然を保全していくための管理計画を作っていくことになっています。この遺産の価値を保全するための管理計画が一番重点的に審査される中身になるのかなと思います。当然、このあとお話をする外来種対策も、この管理計画の中には盛り込まれていきます。 世界自然遺産登録に向けては、これからしっかりとした管理計画を作りまして、国立公園の指定も行いまして、それで最短でいけば平成29年1月にユネスコに世界自然遺産登録の推薦書と管理計画も併せて提出し、平成30年の世界自然遺産登録委員会で審議されて、登録されるというのが今現在の最短スケジュールというふうになっております。 今、マングースが奄美大島で問題になっている外来種なんですけれども、ここにごく一部ですけども、外来種のリスト挙げさせてもらいました。この中で対策を行われている外来種になると、さらにわずかでございまして、たとえばマングースやノネコ、ノイヌなどであり、こういった生き物は行政が主導で今対策を行っております。オオキンケイギクような植物は地元の皆さんの協力、民間主導で今、駆除が進んでいるところです。 これらの外来種については、優先度や緊急度の高いものから必要に応じて、これからも徐々に着手していく必要があるというふうに考えております。 ここからは環境省によるマングースの防除の取り68

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