- 4 -地域の皆さま方、関係機関、団体などが共通の認識に立ってこの問題に取り組んでいく必要があると考えております。 本日のシンポジウムによりまして、このノネコの問題に関しまして、より多くの方々がご理解とご協力が得られ、奄美の貴重な自然環境の保全が図られることを期待いたしております。 終わりに、このシンポジウムが実り多いものになりますことと、ご参加の皆さま方のご健勝、ご活躍を祈念してあいさつといたします。本日はどうぞよろしくお願い致します。【協力者代表挨拶】奄美群島広域事務組合 朝山毅管理者 (山田道男事務局長代読) 皆さん、こんにちは。先ほどエレベーターを降りたときに、子どもたちにごあいさつをされました。非常に、本日のノネコ・シンポジウムの関係で心強いものを感じたところです。 広域事務組合の管理者であります奄美市長・朝山毅が本日公務のため出席できませんので、代わりまして私、広域事務組合の山田のほうから皆さんにごあいさつをさせていただきます。あいさつのほうは市長のほうからメッセージを預かっておりますので、代読をさせていただきたいと思います。 「奄美の明日を考える奄美国際ノネコ・シンポジウム」が開催されますことを、心からお喜び申し上げます。奄美群島には、アマミノクロウサギやトクノシマトゲネズミをはじめ、世界的にも貴重な固有種や珍しい動植物が数多く生息しており、島の周りには美しい多くの種類のサンゴ礁が広がっております。また本場奄美大島紬や各島に残る唄や踊りなど、オンリーな文化を有する地域でもあります。 奄美群島広域事務組合では、島の持続的な振興を目指すエコツーリズムを推進するとともに、今後の国立公園指定や世界自然遺産登録を見据えて、国・県・市町村・関係団体・地域の住民が一体となったさまざまな施策に取り組んでいるところです。 現在、国立公園指定、世界自然遺産登録の実現に向けて必要な取り組みを議論する中で、特にノネコ、ノラネコ問題への対応は希少生物保護、生態系保全の観点から、より積極的な取り組みが必要とされております。そのため、奄美大島では5市町村一体で飼い猫の適正な飼養および管理に関する条例を制定し、徳之島においても昨年度より3町一体となってTNR事業が実施されております。これらの取り組みを推進するためには、奄美群島に住む私たち住民一人一人の理解と協力が大変重要であると考えます。 結びになりますが、この大変時宜を得たシンポジウムの開催にご尽力いただいた関係者各位に衷心より厚く御礼申し上げますとともに、本シンポジウムにご来場いただきました皆さまにとって、明日の奄美のためにできることを考える時間となりますことをご期待申し上げ、あいさつといたします。平成27年12月6日、奄美群島広域事務組合管理者・奄美市長・朝山毅。代読でございました。ありがとうございます。
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