- 54 --15-ネコに関する情報・データ(鹿児島環境学研究会)1 ノネコ(人の手を離れて山中で野生化したネコ)の情報▶環境省の自動撮影カメラがアマミノクロウサギなど希少動物をくわえたネコを撮影アマミノクロウサギ 2008.6.27オーストンオオアカゲラ 2014.6.7▶環境省自動撮影カメラの設置場所及び種ごとの撮影枚数(注) カメラの設置台数と設置場所は毎年変わっているので、年ごとに単純比較することはできない(環境省見解)。平成27年度第1回奄美大島・沖縄島フイリマングース防除事業合同検討会〔資料1-1〕平成26年度防除事業結果(抜粋) (6)ネコに関する情報・データ(鹿児島環境学研究会)-16-▶ノネコの推定生息数 環境省が平成26年度に行った調査によれば、奄美大島の森林内に生息するネコの推定個体数は約600~1200頭。▶ノネコの糞分析 京都大学の塩野崎さんは2009年から11年にかけて奄美大島でノネコの糞103個を分析し、希少野生動物が食べられていることを明らかにしました。アマミノクロウサギは15%以上、ケナガネズミやアマミトゲネズミは40%前後の頻度で検出されました。2 ネコの特性▶3000年以上前にエジプトで人に飼われ始めたが、犬と異なり、野生を強く残していることが特徴。▶野生のネコ科の特徴は、単独性と縄張り性で、狩りは忍び寄りと待ち伏せで行う。▶ 環境への適応性が高い。体つきがしなやかで敏捷であり、跳躍や木登りが得意で、森林など立体的な構造の生息環境を十分に利用できる。▶ 栄養状態が良いと年に3~4回出産する。1回に3~6匹、20匹以上産んだ例もある。交尾により排卵が起こるので、受精率が高い。▶性成熟は通常1年。早ければ4~5か月で子ネコを産むことができる。▶野生のネコは母系社会。ノラネコも雄が広範囲を徘徊する。
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