平成27年度「奄美の明日を考える奄美国際ノネコ・シンポジウム」
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- 2 -2.挨拶【開会】司会 鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室 福澤文香 皆さま、お待たせいたしました。ただいまより「奄美明日を考える奄美国際ノネコ・シンポジウム」を開催いたします。まず、主催者である鹿児島大学の前田芳實学長がごあいさつ申し上げます。前田学長、よろしくお願い致します。【主催者挨拶】鹿児島大学学長 前田芳實 皆さま、こんにちは。ただいまご紹介いただきました鹿児島大学学長の前田でございます。本日は「奄美の明日を考える奄美国際ノネコ・シンポジウム」に多数の皆さま方にご出席いただきまして、厚く御礼申し上げます。鹿児島大学鍵島環境学研究会では、鹿児島の足元で起きている環境問題を地域とともに取り組む活動をずっと行ってきております。世界自然遺産に登録された屋久島や、今まさに登録の道のりを歩んでいる奄美地域において、人類遺産の保全と地域の豊かな暮らしが調和するための方策を探ることは、国内の他の地域にあっても、さらには国際的にも非常に重要な取り組みであります。 世界自然遺産の価値を有する自然の地域が2つもあるこの鹿児島において、鹿児島大学は地元とともに連携する教育研究を進めるとともに、それらの成果を活用して地域貢献に取り組んでいく所存であります。特に奄美群島地域は、「島嶼」と「環境」を重点研究領域としております鹿児島大学にとりましては、大変重要な地域でございます。 このため、本年4月には奄美群島拠点整備の一環といたしまして、国際島嶼教育研究センター奄美分室を名瀬地区に設置しまして、生物多様性とその保全に関する教育研究拠点形成をテーマとした全学な活動を進めるなど、奄美群島における取り組みの充実を今図っているところであります。 さて、本日のノネコ・シンポジウムは、世界自然遺産登録に際して重要な課題となっておりますノネコ問題を考えることを通じまして、奄美地域の未来を語っていただくために開催いたしております。大勝小学校5年生には絵本作成のためにノネコ問題を考えていただきました。また大島高校では、総合学習の時間で希少種と外来種の問題を学習し、生物クラブも活躍しています。パネルディスカッションには、奄美大島でノネコに限らず、ネコにさまざまなかたちで関わりを持つ方々にご参加をいただいております。ノネコの問題は、単に希少種を保護することにとどまらず、野良猫の管理やネコの飼い方を含む地域社会全般のあり方まで視野に入れないといけない大きな課題であります。小学生、高校生、そしてネコにさまざまな関わりを持つ方々の意見に耳を傾けて、奄美の明日をご来場の皆さまとともに考えてまいりたいと思います。 最後になりましたけども、基調講演をしていただきます環境省の鈴木上席自然保護官、ニュージーランド保全管理研究所のグレン博士、パネリストの皆さん。そして、共催、協力などのかたちでシンポジウム開催にご尽力いただきました方々にお礼を申し上げまして、開会のあいさつとさせていただきます。【共催者挨拶】 環境省那覇自然環境事務所長 西村学(中野圭一次長代読) 皆さん、こんにちは。私、環境省那覇自然環境事務所で次長を務めます中野と申します。ただいまご紹介

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