平成27年度「奄美の明日を考える奄美国際ノネコ・シンポジウム」
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-43 -も。今日の話の中でも、外科手術的な対応と漢方療法的な対応と、両方必要だというようなお話もありました。それに向けての地域の合意形成、つまり治療方針をちゃんとみんなで確認をしながら決めていくということが大事なんだろうと思います。 今、実際にどういう状態になって治療が可能な状況で、かつ間に合うのか。すぐに対策を取りなさいというようなご指摘もありました。たぶん、かなり深刻な状況にあるんだろうという認識をしております。県としても、県だけでできることというのは非常に限られていますので、国・市町村、それから地域の皆さまと連携をして、役割分担をしながら、まず何にどのように着手をするべきなのかということを、すぐに対策に取り組まなければいけないということと、丁寧な合意形成をしなさいという、一見矛盾する2つの大きな課題を同時に与えられているという認識を持っておりますので、そのことをよく考えて対応を取っていきたいと思っております。 世界遺産への登録に向けては、11月19日に関係機関が集まって世界遺産の管理をするための管理計画というのをどうやって作っていくかという議論も始めています。その中でご指摘をいただきましたネコ対策について、行政の中ではいろいろと話し合いが行われているようだけどけれども、地域の側にその話し合いの状況が見えてこない。だから、是非、地域の関係団体も議論ができる場を作ってほしいというご提案をいただきました。その中で行政の方も皆さん参加しておられましたので、そこである程度ご意見を伺って、何らかのかたちでその地域の方と一緒にネコ問題について考えていく場を作りましょうという方向性も出ておりますので、それを早急に具体化に向けて検討を進めていきたいと思っています。 非常に今日はいい機会をいただいたと思っています。どうもありがとうございました。星野:長田課長、ありがとうございました。予定の時間を25分もオーバーしてしまいました。パネリストの方、ありがとうございました。それから大勝小学校の5年生のみなさん、11人来ていただいているのかな。すみませんね。3時間半も授業以上に大変緊張した雰囲気の中で、こんなに長時間おしゃべりもせずに聞いていただいて本当にありがとうございました。 会場の皆さん、パネリストの方と小学5年生の皆さんに拍手をお願いします。(拍手) それでは長時間にわたった本日のシンポジウムもこれでいったん・・・。私、全体の司会じゃなかったですね、失礼しました。パネルディスカッションはこれで終わりたいと思います。どうもありがとうございました。それでは総合司会者にマイクをお返しします。【閉会】司会:パネリストの皆さま、ありがとうございました。あと、お三方のお話もお聞かせいただき、ありがとうございました。本日のお話を伺い、私も奄美大島で生まれ育った者として、ノネコの問題について今後考えていきたいと思いますので、会場にいらした皆さまも、是非ノネコの問題を一緒に考えていただけたらと思っています。予定の時刻を大幅に過ぎてしまいましたが、これをもちまして「奄美の明日を考える奄美国際ノネコ・シンポジウム」を終了いたします。ありがとうございました。会場入り口で絵本を配布する大勝小学校5年生

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