- 36 -今の制度がいろんな方向を向いていて、各市町村、県、環境省、すごく頑張っていらっしゃるとは思うんですけれども、1つの方向を向いていないように感じていて。私もせいぜい猫部を発足して1年ちょっとですけれども、何十年と野良猫のお世話をしている方々というのも奄美にもいっぱいいらっしゃいます。自腹で1万5,000円とか2万5,000円掛けて、野良猫を手術してくれている方もいっぱいいらっしゃいます。その人たちのアイデアとか意見を聞きながら、行政と連携できたらなと思っているんですけど、今なかなか声を聞いてくれない状況が続いていて、一体どこに向かっているのか、奄美をどうしたいのか分からない、見えない状況が続いていまして。 ちょっとそれは、市町村との連携が今一番……、ちょっと言いにくいんですけども。星野:はい、ありがとうございました。久野:もうちょっと声を聞いていただけたらなと思っています。星野:非常に重要な指摘をされたと思います。今日は行政の関係の方、このシンポジウムの共催者や協力者としても関わっていただいて、会場にもいらっしゃるので、今、久野さんの言われた点に関しては重要な点だと思いますので、よろしくお願いします。 久野さんのお話では、野良猫の数が9,000頭とかなりの数がいるので今の取り組みだとなかなか野良猫の数を減らすことができない。それに対して、どうしていったらいいのかというご指摘だったと思います。いろんな課題について、説明をしてもらいました。 野良猫について奄美大島全域で細かく調べられているわけではなくて、久野さんのような方がいる地区では相当詳しい情報が得られているでしょうけれども、そういった情報を地域ごとに把握をして、皆さんで共有して、地域の取り組みが必要だということを言われたので、それを結び付けるようなことが必要になってくるかもしれないですね。その辺については、後ほどにしたいと思います。 それでは深田さん、情報を共有したり発信をするという立場で、ネット通信の可能性は非常に大きいと思うのですけれども、先ほど少しご指摘されましたが、どういう難しさがあるんでしょうか。特にノネコだとか野良猫、飼い猫問題についてご意見を聞かせていただければと思います。深田:そうですね。情報発信、さっきちょっと話を聞いていると、奄美はノネコと野良猫が、野良猫が山に行ったりとかしているから、これはノネコだとか、これは野良猫とはっきりよく分からない。しかも外で飼っている飼い猫もいるので、飼い猫ももしかしたらノネコになっているかもしれないという中で、なかなかこれを管理するのが、専門の人にお願いして頼むのか。それとも、もしネットの力で可能性があるとしたら、ネットの力でよく言われているのはソーシャル、双方向の情報発信だったり、クラウド、群衆という意味なんですけど。 たとえばですけど、ネコを世界遺産に向けて「ノネコアプリ」みたいなものを作って、その集落のネコを写真、みんなで撮っていくんです。この集落にはこのネコがいるよとかいうのを、町ネコを管理にするところからまず始めて。たとえば大熊地区にはこのネコがいると。で、写真撮る。これはたとえばミーとか名前を付けて、これはミーだと。これはマーだとか、いろいろ名前を付けて、それを集落のネコとして管理するところから始めて。たまに知らないネコが入ってくると、これはノネコじゃないかというところで。さっき久野さんが言ったノネコに関して、じゃあどういう処理をしていくか。処理というか飼い主を探すのか、何をするのか、また違う議論なんですけど、適切なネコによってTNRをやっていくのか、ということをやったらどうかなと。 ちょっとよく言っている意味は、すみません、分かんないかもしれませんけども。情報発信と言われたので、こじつけてちょっと考えてみました。 静岡の浜松に行っちゃおうというアプリがあるんですけど。それは何かと言うと、浜松の土木事業行政と一般の市民が一緒になって、たとえば道路がへこんでいたら、住民がそのアプリで写真を撮って送ると、土
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