- 32 -な調査としては、奄美市南部の小湊地区でカエルと蛇類の調査を行い、先月の11月には鹿児島で発表してきました。今後の予定としては、2月に沖縄国際大学でまた同じ内容の発表をしたいと考えています。星野:ありがとうございます。奄美大島には希少な野生生物がたくさんいて、それだからこそ世界自然遺産にということでいろんな動きがあります。そういう素晴らしい島に住んで、生物部でいろんな研究者のお話を聞いて、うらやましいですね。きっと全国の高校生から、ものすごくうらやましいと思う存在なんじゃないですか。生物部で活動していて、そういうことを思いますか。久保:他の学校がどのような取り組みをしているかはあまり分からないので、そういうところはあまり考えたことがありません。星野:きっと活動していると、当然の活動と思っているんでしょう。今、久保君から生物部の活動を伺うと大変素晴らしい活動をしていて、全国の生物部の中でもすごく進んだ活動をしているなと、私は思いました。ありがとうございました。 それでは、次に深田さんにお話を伺いたいと思います。深田さんは、しーまブログで情報発信を積極的にされています。これまで久野さんが行っている活動をご存知でしたか。深田:うがみんしょーら。しーまブログの深田と申します。しーまブログは、今、毎日290くらいブログが奄美群島から上がってくるんですが、結構人気なのがグルメの情報だったり、あとイベントだったり、どちらかというと楽しい情報が発信されることが多いと思うんですが。今回、猫部の活動のブログで、僕も初めてノネコ問題を知りまして、この9ページのほうに僕のプロフィールというか、メッセージも書いているんですけど。 生まれて住んだところが笠利町の須野集落というところで、ネコをふつうにみんなで、集落ぐるみで飼っているという環境で育ったもので、家のネコなのか集落のネコなのか、もう分からないまま、ネコを見かけたらふつうに餌を与えるという環境だったので、こういった問題があるというのは、このブログで初めて知りました。 また久野さんが活動されている猫部なんですけど、情報発信以外にもちゃんとイベントも開催しているというのがすごいなと思って、僕らもこういう情報をちゃんと発信しないといけないなというふうに思いました。星野:ありがとうございました。今のお話の中でもありましたけれども、情報発信をする活動をされている立場で、まさに久野さんの行っているような活動の情報発信についてしーまブログとしても、今後の方向性ってありますでしょうか。深田:そうですね。情報発信をただ、「こうやったらいけませんよ」とか、「こういう問題がありますよ」と流しても、やはり興味がある人しか見ないというところは問題があるんじゃないかなと思うので。今のしーまブログでも、実際アンケートを取っていまして、ノネコ問題に関する。そこでは、皆さんからノネコに関する意見を吸い上げています。2週間ちょっとくらいだったと思うんですけど、130件の応募がありまして。皆さんそれぞれの知識で、まあレベルはいろいろありますけども、自分の思っていることを書かれていましたので、皆さんの情報も巻き込みながら、あと専門家の意見の皆さん方からの情報を、また新たに発信するみたいな、双方向のやり取りの情報発信がいいんじゃないかなとちょっと思ったりしました。星野:ありがとうございます。それでは村松さんにお伺いしたいと思います。村松さんは20年ほど前に奄美に移住されました。Iターン組として、今のノネコの現状についてはどのように感じられていますか。村松:最近、島に観光でいらっしゃった方たちに伺っていてもそうなんですけど、島というのは根本的にはネコはすごく似合う、そういう印象を僕も最初は持ちました。公園なんかにしばらくいたりすると、おじぃがおって、マヤがおって、またその同じくらいの間隔のところに、またおばぁがおってみたいな、人も猫もすごく居心地よく暮らしているというのが、僕にとってはとても島の素敵な印象として最初にありました。
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