平成27年度「奄美の明日を考える奄美国際ノネコ・シンポジウム」
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- 19 -4.報 告【報告1】鹿児島大学プロジェクト研究員 鈴木 真理子             (国際島嶼教育研究センター奄美分室)     「奄美大島のネコに関する住民意識調査の結果と            鹿児島大学奄美分室の取組」 4月から奄美市の中心部にできました、鹿児島大学国際島嶼研究教育センター奄美分室でプロジェクト研究員をしております鈴木と申します。今日は北海道大学の豆野さんと、国立環境研究所の久保さんと行いました「奄美大島における住民意識調査」の結果を報告させていただきます。簡単に紹介させていただきますので、もしご興味をお持ちの方は個別にご連絡いただければと思います。1 先ほど環境省の鈴木さんからありましたように、今奄美大島ではノネコの問題について対策をしなければならない現状があります。奄美大島の特徴、というわけではなく、いろんなところでも問題になっていますが、やはりノネコと野良猫の問題を切り離せない点、特に奄美大島の場合、山や里の近さです。あと、住民にとっての身近な問題であるという点からも、なかなか苦労しているところがあります。(ノネコと野良猫を)一緒に対策をしていく必要があるというのは、先ほどご説明があったとおりです。やはり、対策の実施には住民の方々の理解と協力が必要不可欠であると思います。 そこで私たちは、奄美大島にお住まいの方々が現在どのようなことを考えていらっしゃるのかというのを調べてみました。聞き取り調査は、奄美大島に現在住んでいる高校生以上の方を対象に83名の方に行いました。2 今日報告させていただく内容を大きく3つに分けました。まず、問題としての認識がどのようになっているか。2つ目、管理・対策への理解や対応はどのようになっているか。最後に自然への関心度と認識度についても調査させていただいたので、報告させていただきます。以上から、奄美大島での対策のポイントについて探っていきたいなと思っています。8320158113 結果ですが、まず最初に「奄美大島にノネコがいることを知っていますか」という質問をしました。これに対して8割の方が、「知っている」と答えました。実際、媒体としては新聞やポスターでその存在を知ったという方が多かったのですが、「実際に見た」という方も結構いらっしゃいました。それが下のグラフになりますが、だいたい6割の方が「ノ

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