平成27年度「奄美の明日を考える奄美国際ノネコ・シンポジウム」
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- 9 -このクロウサギを捕まえて食べている決定的な証拠も撮影されています。 実際、山の中にいるネコは何を食べているのかということを調べた研究者の方もおりまして、ケナガネズミやアマミトゲネズミといった希少動物の毛や骨がフンや胃の中から出てきていることが確認されております。 ここで、このあといろいろ出てくる言葉なんですけども、行政上、法律上で使われている飼い猫と野良猫、ノネコの用語の区別について説明していきたいと思います。飼い猫は、特定の飼い主が存在しているネコで、野良猫が人間の生活圏に生活するネコのうち、特定の飼い主に依存せず屋外で生活しているネコ。餌は人間などからもらっておきながら、飼い主がいないとか、集落や市街地に暮らしているネコのことです。ノネコは、人間活動に依存せず山野で自活しているネコ。これは鳥獣保護法上でも野生動物として位置付けられています。 環境省のほうでは、奄美大島、徳之島の森林部に分布するネコの個体数推定調査も行っています。奄美大島が600~1,200頭、徳之島が150~200頭という結果となっております。 ネコの問題についても、ここで整理しておきたいと思います。ネコの何が問題かというと、そもそも原因が、私たち人間が避妊・去勢せずに野放しでネコを飼っていたりする。また外でネコを飼う。また、飼い猫を屋外に捨ててしまう。野良猫に無責任に餌をあげてしまう。こういった行為を行うと野良猫が増えて、結果として事故や病気に遭うネコが増えてしまったり、フンや尿による生活環境被害が増えてしまったり、山に入ってノネコになるネコが増えて、ノネコに希少動物が食べられる。ネコの問題の原因と結果というのは、こういうことなのかなというふうに整理されます。 ノネコ対策の方向性としましては、先ほど申し上げたとおり、飼い猫が野良猫になり、野良猫がノネコになる。もしくは飼い猫が山に捨てられてノネコ2013200820092011N=1032013N=1423H6001,2001502002425

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