平成25年度地域の環境文化に依拠した自然遺産のあり方に関する調査検討業務報告書
50/231

46 参考資料:特別食一覧 年中行事 行事 解説 料理 補 二十日正月・シク 2月12日 (旧1月20日) 旧暦二十日のシクは年中行事の一つであった。部落に依って多少の相違はあったが、男女青年が集まって村中から金銭ソーメン等を貰ひ集め、或は出し合はせて酒宴を行った。子供等も大體同樣のことをした。此の日家々では二十日正月と称し、夕食に軽い御馳走を食べる。 <本文より>元は今日は二十日のシク(節句)をする日だったが、二三年前村中(阿傅部落中)で經濟上禁じられて、近頃はやめてある。然し子供達は内々シクをする。 素麺 二十三夜待(二十三夜の神様拝み) 2月15日 (旧1月23日) 二十三夜樣を拝む家は部落に十数件ある。これは家に凶変等のあった場合法者(易者のこと)に説いてもらって、そのすすめに依り拝むようになったもので、同じ理由から二十八夜樣を拝む家もある。拝む月は正月、五月、九月。 拝む人は普通、家の主人で、其日は海水等で身を清め、床の間に祭壇を設けて、御神酒、水、白米、塩及びおまるもの乃ち米の団子を供え、線香を焚いて近親近所の者が集まって月の出まで談笑する。 最初にお茶とクヂラ餅のお茶菓子を頂いてから、次の様な膳を頂いた。 1. 猪口 2. 中皿(ソーメン) 3. 小皿(玉菜のナマス) 4. 中皿(大根に豚肉四切) 膳の後、雑魚ダシの玉菜汁と御飯。最後に神酒とウマルムン(供え物の団子)をもらう。 伯父宅(本家)にて 三月三日の節句 3月25日 (旧3月3日) 三月三日の晩は一般に御馳走を造る。 又此の日海の物を鍋に入れなければ聾になるという俗信があり、老幼男女競って潮干狩りをする慣いである。 朝…ウムムッチー(田芋団子) 夜…白飯,海老汁,素麺,大根,鰯煮物,人参豚煮物 1 2 3 4

元のページ  ../index.html#50

このブックを見る