平成25年度地域の環境文化に依拠した自然遺産のあり方に関する調査検討業務報告書
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45 表2動物性タンパク質の摂取状況 図12 月ごとの動物性タンパク質の摂取回数 4.考察 『喜界島農家食事日誌』を分析した結果は以下の通り。 ・ 日常の食時は半数が主食+汁で、主食は4割以上が甘藷であった。汁には折々に収穫される具材が用いられた。 ・ 特別な食事にはおかずがつくことが多く、主食は半数が米で甘藷は食されていない。動物性タンパク質が含まれる割合も高く、折々の行事で栄養を摂っていたことが伺えた。 ・ 動物性タンパク質は冬場に家畜をつぶして食し、夏場は魚介類を多く食した。冬場に家畜をつぶすのは保存の都合もあるように思われる。 ・ つぶした家畜の肉は親戚などに配られ、もらいものも多く記録されている。また、他家での食事が日常的で、客人には特別な食事が出される。このように、食生活から「わかちあい」「もてなし」「ふるまい」の心が伺えた。 全体割合日常割合特別割合(913)(579)(334)動物性タンパク質あり30233.1%14224.5%16047.9%動物性タンパク質なし61166.9%43775.5%17452.1%

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