平成25年度地域の環境文化に依拠した自然遺産のあり方に関する調査検討業務報告書
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201 6.屋久島ジュニア検定について (1)屋久島ジュニア検定の概要 屋久島ジュニア検定は、平成21年に教育委員会主催でスタートしている。きっかけは、郷土教育の充実に取り組む屋久島町教育委員会と、長年屋久島でガイドを務めるO氏が模索していた屋久島検定の構想の両者がうまくつながったことにあった。屋久島ジュニア検定の問題は全部で100問、郷土教育という観点で(表22)に示すとおり、「自然・環境」、「文化・伝統・風俗」、「地理・歴史」、「町政・産業」の4つの分野からバランス良く設定されている。自然だけに特化せず環境文化の考え方が反映されているのが特徴である。 (表22)屋久島ジュニア検定の問題構成と数 (屋久島町教育委員会提供資料より) (表23)は、過去の受験者数と合格者を示す。 (表23)屋久島ジュニア検定受験者と合格者数 (屋久島町教育委員会提供資料より) 80点以上を合格とする本検定の難易度がこの表から読み取ることができる。もっとも合格者が多かった平成25年度でも、小学生の合格者は受験者の3%、中学生の合格者は受験者の8%となっている。屋久島ジュニア検定は、地元の人に地元のことを知ってほしいという願いが根底にある。したがって、レベルは落とさない代わりに勉強をしてもらえるよう、出した質問に対して丁寧な解説文を作成する。 (表24)は問題の一例、(表25)は解説の一例 2009年2010年2011年2012年2013年「自然・環境」2525252540「文化・伝統・風俗」2525252520「地理・歴史」2525252520「町政・産業」2525252520合計10010010010010004338004111694915920122555132181191H21年H22年H23年H24年H25年050100150200250(人数)屋久島ジュニア検定受験者数と合格者数小学校合格者数中学校合格者数小学校受験者数中学校受験者数

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