3 査研究成果を踏まえて把握を行った。 2)研究者のヒアリング 琉球弧の世界遺産登録と適正な保護管理に向けて、科学的知見に基づく助言機関として学識者で構成する科学委員会は不可欠である。2011年に世界遺産に登録された小笠原諸島の例をみても、推薦書作成に当たっての自然環境に関する情報及びOUVの証明、適正な保護管理に向けた世界遺産地域管理計画(以下、「管理計画」という。)の策定に当たっての具体的な保護管理方策及びモニタリング項目の設定、世界自然遺産の諮問機関であるIUCN(国際自然保護連合)の現地視察対応などで、科学委員会は大きな役割を果たした。 本業務では、将来の科学委員会設置に向け、琉球弧を研究対象とする研究者をリストアップしてヒアリングを行い、琉球弧の世界遺産としての価値、生態系管理のあり方、そのために必要な科学知見、今後重点的に実施すべき研究分野等についてとりまとめた。 ヒアリング実施者と実施日時は表1-1のとおりである。 表1-1 学識者へのヒアリング(敬称略、五十音順) 1)鹿児島大学 氏名 所属等 専門分野等 実施日時 相場慎一郎 大学院理工学研究科 (理学系)准教授 植物生態学 2012年1月17日 川西基博 教育学部理科教育准教授 植生学、植物生態学 2011年12月12日 坂巻祥孝 農学部生物生産学科准教授 昆虫分類学、昆虫生態学、生物形態測定学 2012年2月24日 佐藤正典 大学院理工学研究科 (理学系)教授 水生無脊椎動物学、環境生物学、底生動物学 2011年11月2日 四宮明彦 水産学部水産学科教授 魚類生態学、海洋生物学 2012年2月15日 鈴木廣志 水産学部水産学科教授 海洋生物学、海洋生態学、生物地理学 2011年12月20日 寺田竜一 水産学部水産学科准教授 藻類学,水産植物学,水圏植物学 2011年12月26日 冨山清升 大学院理工学研究科 軟体動物を用いた,生態2011年11月9日
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