平成23年度「琉球弧の世界自然遺産登録に向けた科学的知見に基づく管理体制の構築に向けた検討業務」報告
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57 ③ハナサキガエル種群、イシカワガエル(Mastui et al.,2005) 東南アジアから東アジアに分布するアカガエル科のカエルを用いて行われた系統学的研究によると、南琉球の固有種であるオオハナサキガエルとその姉妹群である中琉球のハナサキガエル+アマミハナサキガエルとの間で410万~800万年間ほどの隔離期間が想定された(Mastui et al.,2005)。コガタハナサキガエルは台湾に生息する種と近く、先の3種のハナサキガエルと別の時期に侵入した可能性が示唆される。 さらに琉球固有のイシカワガエルは、最近縁の種と790万から1,800万年間ほど隔離期間が想定されている。 (Mastui et al.,2005)より転載 (Mastui et al.,2005)より転載 アマミハナサキガエル コガタハナサキガエル ハナサキガエル オオハナサキガエル

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