平成23年度「琉球弧の世界自然遺産登録に向けた科学的知見に基づく管理体制の構築に向けた検討業務」報告
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46 る。また、環境省のレッドリスト記載種は106種が確認されており、日本全体(754種・亜種)の約14%が分布することとなる。また、IUCNのレッドリストに記載されている種は12種である。 表3-22 鹿児島県域島嶼部における陸産・淡水産・汽水産貝類確認種数(冨山,2012より作成) 種数 環境省RL (2007) IUCN RL (2011) 奄美諸島 226 106 12 大隅諸島 142 62 3 トカラ列島 73 28 1 奄美諸島などの亜熱帯の離島域では、未記載種や新記録種が次々に明らかになっており、海産種を除いた場合に限っても貝類の生息状況の全体像を把握することは非常に困難である(鹿児島県,2003)。今後、さらなる研究が求められる。 また、現在、日本の生息する腹足綱でIUCNレッドリストに記載されているのは141種であるが、うち64種が小笠原諸島産となっている。奄美諸島を含む琉球諸島における陸産貝類・淡水産貝類の特徴を明らかにした上で、IUCNレッドリストの見直しを働きかけることが求められる。

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