平成23年度「琉球弧の世界自然遺産登録に向けた科学的知見に基づく管理体制の構築に向けた検討業務」報告
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26 ②やんばる やんばる地域の森林は、温帯に特徴的な樹種と熱帯に特徴的な樹種が混生しており、スダジイが優占している。脊梁山地を中心とした山間部、中でも脊梁部東側の山域には、多くの固有種を育む林齢50年以上の森林が広く分布し、特有の森林景観を呈している。 やんばる3村の植生区分をみると常緑広葉樹、すなわち照葉樹の自然林が42%を占め、常緑広葉樹の二次林、落葉広葉樹の二次林、リュウキュウマツ群落を加えると、8割が森林である。その半分が自然林であることから、奄美群島の森林と比較するとその自然度は高い。しかしながら、森林の約12%がリュウキュウマツ群落であり、強度な伐採が行われてきたことが伺える。 表3-5 やんばる3村植生区分面積割合 出典:第6回・第7回自然環境保全基礎調査(環境省)結果よりGISを用いて面積比を算出 植生をみると、自然林はオキナワシキミ-スダジイ群集が大半を占める。 やんばる3村植生区分面積割合やんばる3村33,97141.621.812.15.81.600.910.41.84耕作地市街地その他面積(ha)植生による区分(%)常緑広葉樹自然林常緑広葉樹二次林リュウキュウマツ群落落葉広葉樹二次林タケ・ササ群落二次草原植林地

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