平成23年度「琉球弧の世界自然遺産登録に向けた科学的知見に基づく管理体制の構築に向けた検討業務」報告
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17 第3章 自然環境に関する情報 1.琉球弧の自然環境の概要 推薦書の「物件の内容(Description of the Property)」で記述が求められる琉球弧の自然環境の概要については、「平成17年度琉球諸島世界遺産候補地の重要地域調査委託業務報告書」(平成18年3月 環境省自然環境局、以下「平成17年度報告書」)をベースの資料とし、文献調査とヒアリングにより把握された近年の調査研究成果と研究上の課題について整理した。 種リストについては、平成17度報告書では取り扱われていなかった維管束植物、陸産・淡水産・汽水産貝類及び淡水甲殻類について作成を行った(維管束植物、陸産・淡水産・汽水産貝類については鹿児島県域離島のみ)。昆虫相については、島ごとの確認種数の整理を行った。なお、種のリストは、琉球弧周辺の情報を集約する観点から、吐噶喇列島以南の「琉球諸島」を対象として作成した。 また、算出の可能な分類群については、中琉球・南琉球、島嶼域ごと、森林が残る島嶼(奄美大島、徳之島、沖縄島、西表島)ごとで種数の比較等を行った。 地理区分は、大隅諸島とトカラ列島北部(悪石島以北)を北琉球、トカラ列島南部(小宝島以南)・奄美諸島・沖縄諸島を中琉球、宮古諸島と八重山諸島を南琉球とした。

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