平成23年度「琉球弧の世界自然遺産登録に向けた科学的知見に基づく管理体制の構築に向けた検討業務」報告
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はじめに 琉球諸島(世界遺産推薦における技術上の観点から、トカラ列島以南を指す)は平成15年度に開催された「世界自然遺産候補地に関する検討会」において、世界自然遺産の新たな候補地の一つとして選定された。 世界自然遺産登録への推薦に当たっては、遺産の顕著で普遍的な価値等を守るために保護措置を確保することが要求されており、琉球弧においては奄美群島及び北部やんばる地域の国立公園指定及び西表石垣国立公園の拡張が検討されているところである。また、国立公園の指定、ひいては、世界自然遺産登録後の保護管理・適正利用についても、合わせて検討していく必要がある。各地の世界自然遺産地域では、学識者による科学委員会が設置されており、世界遺産としての価値の証明や、課題解決に向けた助言などで大きな役割を果たしている。 本業務は、世界遺産への推薦書の作成、世界遺産に向けた課題の解決、登録後の管理などについて、科学的知見に基づいた助言を得る体制を構築するための基礎的な情報収集を目的として行ったものである。

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