平成23年度「琉球弧の世界自然遺産登録に向けた科学的知見に基づく管理体制の構築に向けた検討業務」報告
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13 3.推薦書作成に必要な情報 1)物件の内容 「物件の内容」には、「登録の価値証明」で説明するOUVの根拠となる情報が網羅されていなければならない。 小笠原諸島推薦書では、推薦地の地質、気候、植物、動物など自然環境と、歴史と開発について記述されている。 植物と動物に関しては、種数及び構成、地理的分布や進化などの特徴について分類群ごとに詳しく述べている。小笠原諸島推薦書本文中に記述されている分類群ごとの種数は表2-3のとおりである。種数に加え、固有種数、IUCN版レッドリスト(表中では「RL」)のカテゴリーと記載種数、環境省版レッドリストカテゴリーと記載種数について記述されている。また、分布する島を整理した各生物群の種リストを付属資料として提出している。 琉球弧の推薦書作成にあたっても、分類群ごとの種数、固有種数、絶滅危惧種などの指定状況を整理し、分析するとことが必要である。また、分布する島を整理した各生物群の種リストの作成が必要となる。 表2-3 小笠原諸島推薦書に記述されている種数(推薦書記述順) 分類群 種数 在来種数 固有種数 IUCN RL 環境省 RL 維管束植物 138科445属745種 441種 161種 143種 陸棲哺乳類 1種(オガサワラオオコウモリ) 1種 1種 1種 1種 海棲哺乳類 6科23種 鳥類 15目45科195種 14種 39種 陸棲爬虫類 2科2種 1種 海棲爬虫類 1種 陸水棲魚類 19科40種 1種 1種 陸水棲甲殻類 エビ類 (河川)2科5属8種 (汽水域)1科1属1種 2種 4種 カニ類 3科7属7種 1種 1種 ヤドカリ類 1科6種 2種 その他の甲殻類 等脚目2種 2種 1種

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