87 4.今後の展開 徳之島フォーラムは一定のインパクトを奄美群島地域にもたらしたと考えられる。次の課題は、そのよい影響を群島地域全体、地域の各層、やんばる地域等沖縄へと絶やさずつなげていくことである。 そのために今後考慮されるべきことは、以下である。 ・ 本年3月をもって琉球弧フォーラムは一応終了したが、テーマを深めることなど工夫した上で、継続方について検討する ・ 今回は行政、鹿児島大学が为導したが、群島各層、機関などと一層の連携方策を模索する ・ とりわけ琉球大学との連携を重視する ・ 地域から見れば、世界遺産等は地域振興の手段にすぎない。 ・ 3月の琉球弧フォーラムにはWWFJの研究員が参加、報告したが、NPO、地域住民などとの連携をより強化する ・ この種のイベントは、本体の行政施策、具体的には、国立公園指定、世界自然遺産登録のスケジュールと連動してなされなければ意味が半減する。施策進度に応じてテーマを設定するなどの工夫が必要である ・ イベントはしばしば一過性で終わる。成果、具体的発言などをニュースレター、出版物などに再録するなど二次的情報発信に心がける ・ 最後に環境省那覇事務所長が読み上げ、会場の全員で合意された「徳之島フォーラム宠言」が当日の会場の雰囲気をよく表し、また今後の方向性についても指し示している
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