平成22年度「持続的な地域づくりに資する琉球弧の世界自然遺産登録に向けた課題と方策に関する検討業務」
93/104

85 ・ 徳之島は、集落ごとに言葉、方言が違う。違うことが多様さ、豊かさである ・ サンゴの景観の変化の姿は日本一である ・ 徳之島の自然はきわめて特徴的で、ハブでも奄美大島と比べて特徴的かつ多様であり、ピンクのハブは徳之島にしかいない ・ 大島がスダジイだとすると、この島の森の特徴はオキナワウラジロガシにある ・ 島口を記録することがもっとも大事なこと。どんどん失われている ・ どうしても発想が公共事業型にとらわれてきた。これからは事業としてではなく行動、責任として捉え直さなければならない。そのきかっけが世界自然遺産 ・ 奄美振興事業でも、徐々にハード型からソフト事業への転換を図ってきている ・ 世界中を見てきて、奄美、徳之島の人々は非常に強く自信を持っているというのが实感 ・ 屋久島での経験から、世界自然遺産の意味、役割が、地域に理解され定着していくには10年ぐらいはかかるのではないか フォーラムの最後に、奥田環境省那覇自然環境事務所長から「徳之島フォーラム宠言」採択の提案があり、読み上げられた上で会場の賛同を得た。 「徳之島フォーラム宠言」-徳之島の未来に向けて- 一、徳之島が日本のみならず、世界でも類いまれな自然と歴史文化の島であることを、本日のフォーラムで確認した 一、地域づくりの基礎は、この島の多様で豊か自然と、先人たちが築いてきた歴史、文化の積み重ねにある 一、これらの資産は、豊かな徳之島づくりのために資するものとして、将来の世代に受け継いでゆかなければならない 一、しかしながら、もっとも大事なことは、島で生きる人々の存在であり、自信であり、誇りである 一、これらの思いを込めて、国立公園指定、そして世界遺産登録に全力をつくす 平成23年1月10日

元のページ  ../index.html#93

このブックを見る