平成22年度「持続的な地域づくりに資する琉球弧の世界自然遺産登録に向けた課題と方策に関する検討業務」
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81 地域としての合意を形成することが重要である。 当該地域の森林はすでに述べたように再生産力が旺盛であることが特徴である。このことから、①亜熱帯森林の再生産力を前提とした新しい森林伐採基準の検討②徳之島ゾーニングで提案した森林再生事業の計画、事業化、が提案される。 ④ 普及方策等 これまで、自然に関する知識、情報は、ともすれば専門家、行政関係者のみに内部化されてきた。本地域においては、今後、むしろ積極的に公開、共有化することが保護の観点からも望ましい。 このため、これまで6回を重ねた琉球弧フォーラムの継続、奄美群島で全戸配布してきたニュースレターの充实継続や、徳之島モデル計画で提案された世界遺産推進員制度の实現について検討することを提案する。これらは、環境省のみで行うのではなく、関係各方面と連携して行うことでその効果はより高まるものと考えられる。 なお、本報告書は世界自然遺産にかかる分析、提案を整理したものであるが、特に広汎な資料集としての性格にも重点をおいて作成した。これらのデータによりパワーポイント化等を行い、地域における講演会、行政説明会等に活用することを期待したい。

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