平成22年度「持続的な地域づくりに資する琉球弧の世界自然遺産登録に向けた課題と方策に関する検討業務」
63/104

55 ② 経済活動別総生産(図表3-14) 西目屋村は平成8年以降サービス業が増加傾向にある。これは、世界自然遺産登録に伴う観光実の増加、観光関連施設の増加によるものと推察される。また、平成11年に一旦減尐した建設業が平成13年以降も高水準で推移しており、目屋ダム建設に伴うものと思われる。 鰺ヶ沢町及び深浦町は平成10年以降建設業が大幅に減尐しており、公共事業の減尐が総生産を引き下げている。サービス業は横ばいである。 藤里町及び八峰町も建設業が減尐しており、公共事業の減尐が総生産を引き下げている。 3区分での割合について、全国及び青森県、秋田県の両県と比較すると、各町村とも第1次産業が全国及び両県を大きく上回っており、逆に第3次産業が下回っている。西目屋村と深浦町では第2次産業が35%前後あり、公共事業への依存度が高いことが推察される。 ③ 一人当たりの市町村民所得(図表3-15) 一人当たりの市町村民所得は各町村とも、県の平均を下回っている。 金額は、平成17年では、青森県の220万円、秋田県の230万円に対して、最も高い西目屋村で190万円、最も低い藤里町で150万円となっている。 世界自然遺産登録前の平成2年と比較すると、西目屋村と深浦町で県の伸びを上回っている。鰺ヶ沢町は青森県の平均とほぼ同様に推移、藤里町と八峰町では秋田県の平均を下回っており、格差が拡大している。 ④ 産業別就業者数(図表3-16) 各市町とも概ね第1次産業就業者割合が減尐し、第3次産業就業者の割合が増加しているが、鰺ヶ沢町、深浦町及び八峰町では、わずかではあるが第1次産業就業者の割合が増加している。 平成17年における割合を全国と比較すると、第1次産業就業者の割合が高く、西目屋村では35%を超える。他の町村も概ね2割である。また、第3次産業就業者の割合はかなり低くなっている。 ⑤ 産業大分類別従業員数(図表3-17) 関係町村の中では西目屋村が最も農業従事者の割合が高い。深浦町は漁業従事者が10%を超え、漁業が盛んなことがわかる。建設業従事者は概ね15%で、藤里町と八峰町は製造業従事者が20%近くになっている。 (4) 農業

元のページ  ../index.html#63

このブックを見る