平成22年度「持続的な地域づくりに資する琉球弧の世界自然遺産登録に向けた課題と方策に関する検討業務」
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23 島嶼別植生区分面積割合常緑広葉樹常緑広葉樹リュウキュウマツ落葉広葉樹二次草原タケ・ササ植林地耕作地市街地その他自然林二次林群落二次林群落奄美大島(加計呂間島、請島、与路島を含む)81,2556.555.219.95.00.50.00.85.62.44.1徳之島24,7773.525.216.40.90.10.00.245.06.02.7喜界島5,69316.35.90.05.60.30.06.452.47.75.4沖永良部島9,3672.311.92.72.90.10.00.766.89.63.0与論島2,0471.93.60.20.00.00.02.364.622.94.5出典:第6回・第7回自然環境保全基礎調査(環境省)結果よりGISを用いて面積比を算出植生による区分(%)面積(ha) (希尐種等分布)(図表1-15~1-19) ・ RDB種など希尐種の分布は、アマミノクロウサギ、アマミトゲネズミは、自然林が残る天城岳、井之川岳に分布する。 ・ その他の希尐種や固有種等の分布についても両山地に集中的に分布するが、希尐植物や固有植物の一部は海岸地域に点在していることに留意する必要がある (海岸線変化)(図表1-12) ・ 人工海岸の変化は、昭和53年の12kmから平成10年の22kmまで約20年間で10km増加している。 ・ 港湾、護岸、道路整備等によると考えられ、住民生活上の安全性、利便性は相当程度向上したが、一方で、海岸際の生物への自然保護的観点、また景観上からは問題なしとしない。 b)徳之島植生調査結果(参考資料「徳之島の植物」参照) 徳之島にかかる生物系の情報が基本的に尐ないことから、今回調査チームを3度派遣して調査を实施した。調査結果の要点は以下である。 ・ 東アジアの照葉樹林は,亜熱帯・暖温帯多雤林という生物圏カテゴリーに含まれる ・ 奄美群島以南の琉球列島は暖かさの指数が180―240で、亜熱帯林とみなされる ・ 植生学的には,ヤブツバキクラス域スダジイ-リュウキュウアオキオーダーに相当する ・ 中央山地の植生と低平地の隆起珊瑚礁上の植生に大別される

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