平成22年度「持続的な地域づくりに資する琉球弧の世界自然遺産登録に向けた課題と方策に関する検討業務」
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93 ンショウがあると記している。 3−2 分布の北限 大野(1996)は,琉球列島と共通の固有種で徳之島を北限地とする植物として,タイワンアマクサギ,オオアマミテンナンショウ,リュウキュウヒキノカサ,ヒメサザンカ,ヒメスイカズラ,オオシロショウジョウバカマ,リュウキュウヒモラン,オキナワスゲ,ヤンバルナスビの9分類群をあげている。ほかに,徳之島を分布の北限とする植物として,ホウザンツヅラフジ,ナナバケシダ,コモチナナバケシダ,シマハママツナ,アカハダコバンノキ,ヒラミカンコノキ,シナマンリョウ,リュウキュウガキ,クチバシグサ,グミモドキがあげられる。田畑(1996)は,徳之島を北限とする植物として,ナナバケシダ,コモチナナバケシダ,ホウザンツヅラフジ,マヤイチゴ,ヒエノアズキ,グミモドキ,ヒメサザンカ,シナタチバナ,リュウキュウガキ,ヤンバルナスビ,クチバシグサ,ヒメスイカズラ,メンテンチゴザサ(オオチゴザサ),オキナワスゲ,シマテンツキ,スイシャホシクサ,オオシロショウジョウバカマ,タマザキエビネ(ササバキエビネ)をあげた。23種類と尐ないのは,奄美大島や喜界島まで北上している種が多いためだと述べている。徳之島に自生し,奄美大島や喜界島を分布の北限とする植物は,イヌイノモトソウ,エダウチクジャク,シマキクシノブ,ヤンバルタマシダ,ホラカグマ,ホソバムクイヌビワ,コウトウイヌビワ,オオイヌビワ,オオサクラタデ,モンパイノコヅチ,ヒイラギズイナ,シマユキカズラ,シイノキカズラ,ハマセンナ,クロヨナ,イソフジ,ゲッキツ,シンチクヒメハギ,ウラジロカンコノキ,ハリツルマサキ,シマウリカエデ,ナンバンアワブキ,ヤンバルアワブキ,ヤエヤマネコノチチ,リュウキュウクロウメモドキ,サキシマハマボウ,ヤンバルゴマ,ミズガンピ,タイワンヤマツツジ,ギーマ,アカテツ,ミフクラギ,ホウライカガミ,モンパンノキ,フクマンギ,タイワンウオクサギ,ヤマビワソウ,ヤンバルハグロソウ,ヒョウタンカズラ,オバルリミノキ,シマミサオノキ,アカミズキ,ゴモジュ,ヒロハノクロタマガヤツリ,クロガヤ,ヤンバルミョウガがある。徳之島より南に分布していて,奄美大島よりさらに北まで進出している植物として,ソテツ(北は九州南部まで),リュウキュウマツ(宝島まで),テンノウメ(屋久島まで),ハウチワノキ(宝島まで),アダン(口之島まで),ナンバンツユクサ(中之島まで)がある。 3−3 分布の南限 大野(1996)は,徳之島を南限とする植物として,トウゲシバ,タカサゴシダ,ハシゴシダ、カミガモシダ,ハママツナ,ユズリハ,ヤクシマスミレ,アキグミ,シマウリノキ,オオバチドメ,オオツルコウジ,リンドウ,ミズネコノオ,ミゾカクシ,ヒメヒラテンツキ,ヒメナベワリ,コバナホウチャクソウ,ナルコユリ,ヤ

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