令和5年度植物相モニタリング調査マニュアル(奄美大島版)
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セイタカアワダチソウSolidago altissima(キク科)多年⽣草本 北アメリカ原産の植物で明治時代に観賞⽤に導⼊されたと⾔われていますが、戦後、温暖地を中⼼に分布を拡⼤しました。草丈が2mにもなり地下茎で繁殖して密⽣した⼤群落を作るので、各地で問題を引き起こしました。奄美でもかなり普通ですが、奄美の気候がこの植物としては暑すぎるのか、本州ほど猛威を振るってはいないようにみえます。 似た植物:同属で⾃⽣するアキノキリンソウとシマコガネギクが似ていますが、セイタカアワダチソウの⽅がずっと⼤きくなります。 カッコウアザミAgeratum conyzoidesムラサキカッコウアザミA. houstonianum(キク科)1年⽣草本 2種とも熱帯アメリカ原産ですが、世界の熱帯域に広く帰化しています。奄美⼤島でも低地から⼭地まで普通にみられ、林道に沿って世界⾃然遺産地域にも広がっています。 似た植物:花があれば類似種は少ないが、対⽣の葉だけだとコニガクサなどが似ています。 カッコウアザミ 開花個体。⻩⾊い花は遠くからよく⽬⽴つ 若い個体 ムラサキカッコウアザミ花⾊が薄紫で、カッコウアザミより⾼くなります。 21

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