令和5年度植物相モニタリング調査マニュアル(奄美大島版)
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シンテッポウユリ(別名タカサゴユリ)Lilium formosanum(ユリ科)多年⽣草本 タカサゴユリは台湾原産の植物で、シンテッポウユリはそれに⽇本在来のテッポウユリを交配させて出来た植物。ただ複雑な交配が繰り返され、区別が難しくなっています。繁殖⼒が旺盛で種⼦から半年で開花結実し、奄美に⾃⽣するテッポウユリやウケユリ等と交配可能なので遺伝⼦汚染が⼼配されています。 似た植物:テッポウユリ、ウケユリ。花はよく似ています、葉がテッポウユリやウケユリよりずっと細い特徴があります。 ツルヒヨドリMikania micrantha(キク科)つる植物 熱帯アジア〜熱帯アフリカに広く分布する植物で下の写真はジャワ島で撮影したものです。道端など明るい⽴地で他の植物の上を覆いつくしてしまう事があります。奄美⼤島では1999年に採集された記録があり、その少し前に侵⼊したと考えられます。環境省が定める特定外来⽣物に指定されており、許可なく移動させることが禁⽌されています。 似た植物:ツルヒヨドリという名前のように、ヒヨドリバナ属に似た花をつけます。奄美群島にはヤマヒヨドリなどがありますが、ヒヨドリバナ類はツルヒヨドリのように⻑いツルにはならないので、区別は容易です。 シンテッポウユリ 葉は対⽣し、ヤマノイモのようなハート形、縁は全縁〜浅い鋸⻭縁。 テッポウユリ(海岸に⽣育) 16

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