令和5年度植物相モニタリング調査マニュアル(奄美大島版)
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オウゴンカズラ(別名ポトス)Epipremnum aureum(サトイモ科)つる植物 南太平洋のソシエテ諸島原産の⼤型ツル植物。幼植物の葉は⻑さ10㎝前後のハート形で、ポトスという名前で室内の観葉植物として流通しています。九州本⼟以北では野外では越冬できませんが、奄美など亜熱帯地域では野外に捨てられた植物が成⻑し、付着根で幹に付着しながら樹冠まで登り、⻑さ50cmもの⼤きな葉を作ってとりついた樹⽊や他の着⽣植物を被陰します。ツル植物といっても茎の各所から根を出して増殖するため、基部だけ排除しても上部は⽣き残り、駆除が難しい植物です。 似た植物:モンステラ。オウゴンカズラと同じサトイモ科の観葉植物で⼀部地域に野⽣化しています。モンステラの葉は深く切れ込みが⼊っているので区別できます。 トクサバモクマオウCasuarina equisetifolia(モクマオウ科)⾼⽊ オーストラリア北部、太平洋諸島から東南アジアに広く野⽣化あるいは⾃⽣しています。⽇本には明治初期に渡来したとされる被⼦植物。種⼦は海流によっても散布されると思われ、海岸に多く奄美群島や東南アジアの海岸林の多くはトクサバモクマオウ林で、外⾒的に似た裸⼦植物のリュウキュウマツ林は通常内陸部にみられます。 似た植物:全体的にはリュウキュウマツに似ていますが、葉の形で区別できます。 樹冠の上まで覆うオウゴンカズラ 細⻑く緑⾊をして葉のように⾒える部分は茎であり、緑の茎の節状の部分に⽑のように⽣えているものが葉です ↓葉茎の⼀部↓葉 林床を這っている幼植物 15

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