令和4年度外来植物モニタリング調査マニュアル(奄美大島版)
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カッコウアザミAgeratumconyzoidesムラサキカッコウアザミA.houstonianum(キク科)1年生草本2種とも熱帯アメリカ原産ですが、世界の熱帯域に広く帰化しています。奄美大島でも低地から山地まで普通にみられ、林道に沿って世界自然遺産地域にも広がっています。似た植物:花があれば類似種は少ないが、対生の葉だけだとコニガクサなどが似ています。カッコウアザミセイタカアワダチソウSolidagoaltissima(キク科)多年生草本北アメリカ原産の植物で明治時代に観賞用に導入されたと言われていますが、戦後、温暖地を中心に分布を拡大しました。草丈が2mにもなり地下茎で繁殖して密生した大群落を作るので、各地で問題を引き起こしました。奄美でもかなり普通ですが、奄美の気候がこの植物としては暑すぎるのか、本州ほど猛威を振るってはいないようにみえます。似た植物:同属で自生するアキノキリンソウとシマコガネギクが似ていますが、セイタカアワダチソウの方がずっと大きくなります。開花個体。黄色い花は遠くからよく目立つムラサキカッコウアザミ花色が薄紫で、カッコウアザミより高くなります。若い個体22

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