令和4年度外来植物モニタリング調査マニュアル(奄美大島版)
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コマツヨイグサOenothera laciniata(アカバナ科)越年生草本北アメリカ原産で日本には1910年代頃に入ったとされ、現在は東北地方以南の日本全域に、海岸部を中心に分布します。奄美大島でも砂浜や道端にごく普通にみられます。似た植物:「待つ宵草」の名のように、花は夕方から夜開き真昼には萎れます。同属のアレチマツヨイグサとオオマツヨイグサは似た花を持ちますが、どちらも1m近い高さまで伸びる植物であるのに対して、コマツヨイグサは横に這い高さは10~20cmほどです。またこれら2種は奄美群島では稀です。開花状態のコマツヨイグサアメリカハマグルマSphagneticolatrilobata(キク科)多年生草本熱帯アメリカ原産の多年生草本。花が美しいこともあり地被植物として1970年代に沖縄に導入され、鹿児島県では1984年に与論島で採取され、今では鹿児島本土南部と宮崎県南部まで分布しています。インドネシア等でも普通に見られる。海岸近くの道端に密生群落を作り他の植物が侵入できなくなってしまう厄介な外来種。似た植物:在来植物のネコノシタ(ハマグルマ)が似ていますが、葉がより⼩さく厚い、砂丘に生育することで区別できます。アメリカハマグルマ若くロゼット状のコマツヨイグサネコノシタ(ハマグルマ)20

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