令和4年度外来植物モニタリング調査マニュアル(奄美大島版)
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アカギBischofiajavanica(トウダイグサ科)高木東アジア、東南アジア、オーストラリア、太平洋諸島に分布。おそらく台湾までが自生地。日本生態学会が定めた「日本の侵略的外来種ワースト100」に入っています。特に⼩笠原諸島では繁殖が著しく、自生植物の脅威となっています。一方で、沖縄の「首里金城の大アカギ」は国の天然記念物に指定され、奄美大島でも保存樹に指定されているものが多く、単純に駆除すべき外来種とは決められない樹木です。似た植物:ショウベンノキ(鋸⻭縁の葉が対生)、ギョボク(全縁の葉が互生)アカギは三出複葉ですが、奄美群島でアカギ以外の三出複葉の樹木は上の2種です。アカギは鋸⻭縁の葉が茎なので、区別できます。アカギが開花している様子ギンネム(別名ギンゴウカン)Leucaenaleucocephala(マメ科)低木熱帯アメリカ原産の低木。飼料、薪などに利用され、現在では世界各地の熱帯で栽培され、帰化しています。奄美では道端によく生育し、密生群落を作ることがあります。似た植物:ネムノキに似ているがネムノキの花は赤く、また奄美ではネムノキはごく稀三出複葉の裏側。葉縁には鋸⻭が存在二回⽻状複葉の葉の形。白いボールのような花序の形から判別は容易15

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