奄美の明日を考える_ヒトとネコ、そして自然との共生を目指して
7/20

6 写真 郊外で見かけたイエネコ 一見しただけでは、飼いネコ、ノラネコ、ノネコの区別は難しい。 ネコの体の特徴 ・ 体長:50~75cm ・ 体重:2.5~7.5kg ・ 寿命:約15年(飼育下) ・ 鋭い爪を持ち、自由に出し入れできるため、足音が小 さい。 ・ 野生のネコは母系社会で、オスが広範囲を徘徊する。 ・ イヌと異なり野性の本能を多く残しているが、 約6000年前に家畜化された動物である。 → ネコ=家畜…人が飼うべき動物。 ・ 環境への適応性が高く、体つきがしなやかで、跳躍や木登りが得意で、森林などの立体的な構造の環境を十分に利用できる。 ・ 栄養状態が良いと年に3~4回出産する。1回に3~6頭産み、これまでに20頭産んだ例もある。交尾により排卵が起こるため、受精率が高い。性成熟は通常1年で、早ければ4~5か月で子ネコを産むことができる。 → 計算上では1組のペアから、1年間でほぼ100頭にまで増えることが可能である。 飼いネコ、ノラネコ、ノネコの違い イエネコは以下の三つに分けることができます。 ・ 飼いネコ…基本的に室内でヒトに飼われていて、食べ 物をすべてヒトに依存(たよっている)するネコ。特 定の飼い主により管理されています。 ・ ノラネコ…基本的に野外(町や里山)で生活し、食べ 物のほとんどをヒトに依存するネコ。一部の地域では TNRなどで管理されています。 ※ TNRについては、P12で説明します。 ・ ノネコ…ヒトの手があまり行き届かない奥山で生活し、 奥山に生息する生き物を食べて生活するネコ。ヒトに全 く依存していない。奄美大島では特に管理はされていま せん。 キーポイント 特に、ノラネコとノネコの違いについて理解しよう。

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る