18 写真 與先生による講義風景 総合的な学習の時間(ST) 大島高校では、総合的な学習の時間を「Success Time」(ST)と名付け、各教科の専門の先生方が専門性をいかした講座を開講し、講座別の課題研究を行っています。その中の一つに「奄美大島の固有種と外来種」という講座があり、平成27年度は35名(1、2年生)が奄美大島の希少種や外来種問題について学んでいます。また、週替わりで奄美の自然に関する研究などを行っている講師を招き、講話をしていただいています。この冊子をまとめる時に大変参考になりました。 以下にこれまでに講話をしていただいた先生がたと講座内容を紹介します。 鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室 鈴木 真理子先生 「奄美の自然~陸の哺乳類とその希少性~」 鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室 藤井 琢磨 先生 「奄美の海洋生物多様性」 奄美自然保護官事務所 岩本 千鶴 先生 「世界自然遺産と奄美大島のネコ問題」 獣医師 伊藤 圭子 先生 「猫と人と野生生物が幸せに暮らすために」 東京大学医科学研究所奄美病害動物研究施設 服部 正策 先生 「奄美の両生爬虫類と移入生物」 九州両生爬虫類研究会員 西 真弘 先生 「奄美の生き物について」 鹿児島大学共同獣医学部 藤田 志歩 先生 「自然保護とエコツーリズム」 奄美海洋生物研究会 與 克樹 先生 「奄美の外来水生生物」 この冊子は、鹿児島県立大島高等学校生物部の生徒が部活動や総合的な学習の時間などを通してネコ問題について学んだ成果を、広く一般にも普及啓発するために取りまとめたものである。 あとがき 「奄美の明日を考える ヒトとネコ、そして自然との共生を目指して」を最後まで読んでいただきありがとうございます。 今回、大島高校生物部でこのネコ問題に関する冊子を制作することができてよかったと思います。制作するにあたって、なんども考えなおしたり、書き直したりすることによって今後生物に関する研究をまとめるための基本的なことを学べる良い機会になったと思います。この冊子を読んで一人でも多くの方が奄美大島の自然やネコ問題に関心をもっていただければ嬉しいです。最後に、大島高校生物部に良い学びの機会を与えてくださった鹿児島大学鹿児島環境学研究会、鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室の方々に心から感謝いたします。
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