奄美の明日を考える_ヒトとネコ、そして自然との共生を目指して
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16 1.奄美群島の貴重な生態系を脅かしている大きな問題として、「ネコ問題」があり、その解決に向けた取組が求められています。 2.イエネコは、住んでいる場所やヒトとの関わり度合いにより、飼いネコ、ノラネコ、ノネコの三つに分けることができます。 3.ノネコは主に捕食による固有種の個体数減少や病原菌の媒介など、野生生物に大きな影響を与えています。また、ノラネコは、主に鳴き声や異臭問題などで、奄美大島で生活するヒトに影響を与えています。 4.ネコ問題の解決策のうち、飼い主探しを支持する意見が多かったですが、奄美大島に数千頭は生息していると言われる、ノネコ・ノラネコの全ての飼い主を探すことは極めて難しいと考えられます。 5.TNRはTrap・Neuter・Returnの略で、「ノラネコを捕まえ不妊手術を行い、もとの生活環境に戻す」という意味であり、不妊にすることでノネコやノラネコの新たな増加を防ぐことが狙いです。 6.ネコ問題を解決した島も海外にはあることから、地域住民の意識が変わることや、民間団体と行政とで一致団結することができれば、奄美大島のネコ問題も解決できると思います。 7.奄美群島には、ネコやマングースの他にもノイヌやノヤギ・ニホンイタチ・シロアゴガエルなどの野生生物や環境に影響を与える動物がいますが、これらの問題についても奄美群島の全ての住民が真剣に考え、向き合っていくことで解決への道が見えてくると思います。 ままととめめ

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